I 保存
1. 作品の状態調査・保存修復
作品の劣化や損傷が著しく進行する前にそれを把握し、適切に処置しておくことは、作品の価値を守るために大切です。
- 作品の状態調査
- 定期的な作品状態の調査
- 修復事業
- 修復が必要な作品への適切な処置
- 作品に適した額縁、額装をアドバイス
- 作品の状態調査と報告書(日本語・英語)作成
- 作品の貸出前後、売買の際の作品状態調査、および報告書の作成
- 報告書は、日本語、英語のいずれも可
2. 作品の環境
作品をより良い状態で維持するためには、環境の整備が重要です。
- 環境チェック
- 作品周辺環境における有害ガス(酸性ガス、ホルムアルデヒドなど)の有無、温湿度や照明の適性度をチェック
- 虫・カビ害対策
- 虫やカビ害発生の有無の調査
- 虫やカビ害発生の作品へのガス燻蒸(殺菌)
- 総合的有害生物管理(IPM)の導入提案
- アートセキュリティー
- 盗難防止、地震など災害に対する備えを提案
- 収納、収蔵庫
- 展示環境、収納計画や収蔵庫建設に際してのアドバイス
- 展示収納環境の遠隔温湿度監視サービス
- データロガーを設置し、作品周辺の温湿度変化をリアルタイムで測定・監視
- 作品ごとに適切な温湿度を維持するため、マイクロクライメートシステム(保存ケース・保存額)の導入と監視サービス
II 管理
1. 作品の情報
作品の価値を把握し、管理するためには、作品の情報を整理しておく必要があります。
- アートコレクションデータベース作成
- 作品情報(作品画像、作品解説、作家解説、鑑定書の有無、状態、来歴、掲載歴、展覧会歴等を含む)に関するデータベース作成
2. 作品の管理
資産としての作品を守るためには、作品の情報に基づいて作品を評価し、適切に管理していかなければなりません。
- 作品の展示、収蔵管理
- 作品のバーコード管理など、管理方法のアドバイス
- 美術倉庫の利用についての検討
- 長期不在者所有の美術品ケアについてのアドバイス
- 作品の評価(査定)と保険
- 作品の査定に適切な専門家を紹介
- 鑑定書の取得における、必要資料作成、鑑定書取得業務の代行
- 美術品保険付保の取次ぎ
- 作品の輸送
- 作品を安全に輸送するためのアドバイス
- 輸送会社(国内及び海外輸送)を紹介
III 活用
資産としてのコレクションの有効な活用について、ご希望に適した方法を提案いたします。
1. 作品の売却・購入
- 作品の売却・購入に関するアドバイス
2. コンサルティング
- 美術館設立、運営、財団設立、相続、寄付・寄贈に関するアドバイス
IV 包括的コンサルティング
コレクションに関する諸問題を包括的にアドバイスいたします。
V セミナー開催
コレクションを扱うために必要な、作品の保存・収納・取り扱い等に関する基礎知識をレクチャーいたします。