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株式会社 絵画保存研究所

Art Conservation Lab.

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更新日 2014-11-07 | 作成日 2008-04-01

科学的手法による絵画調査

美術品の調査は、肉眼による詳細な観察に加え、さまざまな機器を駆使して科学的に行われる。作品の損傷部や過去の修復の状態、画家の制作の過程や技法の秘密が明らかにされ、素材についてのより的確な情報がもたらされる。できるだけ多くのデータおよび資料をもとにして修復の方針が確立される。

 
 

岡田三郎助の婦人像
okada01.jpg 
 

 

X線による検査

X線による検査では、支持体の構造、描法、下に描かれている絵の構造がわかる。

okadaxray.jpg岡田三郎助作「婦人像」X線写真 (クリックで拡大) 

okadaura.jpg裏面 
傷はキャンバスの小片を裏から貼りつけて修理してある。
 
 


 

okadachemical.jpg鉛白の存在を示す樹状結晶化学分析 
極微量のの絵具の試料を絵の重要でない部分から採取し、試薬を使って顕微鏡下で分析する。
さらに機器分析を行う場合もある。
最近は検体を採取しなくてもすむ非破壊分析法も進歩している。
 


 
okadamicro.jpg双眼顕微鏡による検査 
絵の表面を7倍から40倍に拡大し観察する。補彩、筆使い、亀裂などを調べる。
 


 
okadalight.jpg斜光による検査 
横光線になるように絵に光をあてて観察する。絵具の浮き上がりや画面の歪みが把握できる。
 


 
okadair.jpg赤外線照射検査 
赤外線を画面にあてると、補彩や、下層にある図柄がはっきりわかる。
 


 
okadauv.jpg紫外線照射検査 
紫外線をあてるとニスや絵具が固有の蛍光を発する。肉眼ではわからない絵の最上層の補彩がわかる。